ガス溶接の服装と保護具:実技の日に着るものと、現場の決まり

この記事には広告を含みます。広告のリンクには「広告」と書いています。

使い込んだ革の作業手袋
Photo: Nicolas Solerieu (Unsplash)

実技の日の服装

次の表は一般的な考え方です。講習所の案内があれば、そちらを優先してください。

部位 選び方
上着 長袖の作業着。袖口を閉じられるもの
ズボン 長ズボン。すそを折り返さない
足 安全靴など、足を守れるもの
頭 帽子など。指定があればそれに従う
手 保護手袋

ナイロンなどの化学繊維は火の粉で溶けやすいといわれます。綿の作業着を選ぶと安心です。油の付いた服や手袋も避けます。酸素の中では物が激しく燃えるからです。

補助教材によると、アセチレンを用いたガス切断のスパッタの初期温度は2,200〜2,300度と推定され、基本的に10m程度は飛ぶという考え方が示されています。

持ち物

受講票、本人確認書類、筆記用具、写真などが求められることがあります。何が要るかは講習所の案内で確かめます。

保護具の決まり

労働安全衛生規則には次の定めがあります。

条文 内容
第312条第7号 アセチレン溶接装置の作業では、保護眼鏡と保護手袋を着用させる
第313条第8号 ガス集合溶接装置の作業でも同じ
第593条 有害な光線にさらされる業務などでは、適切な保護具を備える
第596条 保護具は同時に就業する人数と同数以上を備え、有効かつ清潔に保つ

目を守る

ガスの炎や母材の高温の部分からは、強い赤外線が出ています。補助教材は、アーク溶接ほどではないものの、可視光線や紫外線も発生すると説明しています。遮光の度合いは作業に合うものを選びます。

呼吸を守る

溶接や切断では、金属が蒸気になって冷え、細かい粒のヒュームになります。亜鉛めっきの母材の切断などは、とくに注意が必要です。屋内や狭い場所では換気を行い、状況によって呼吸用保護具を使います。

換気の不十分な場所では酸素欠乏のおそれもあります。ただし、通風や換気のために酸素を使ってはいけません(第286条)。

実技の流れは実技講習の手順を見てください。

まとめ

  • 実技は長袖長ズボンで肌を出さない
  • 油の付いた服や手袋を使わない
  • ガス溶接用の遮光保護めがねと保護手袋を使う
  • 換気のために酸素を使わない
  • 持ち物と貸し出しは講習所の案内で確かめる

よくある質問

実技の日は何を着ればいいですか?
講習所の案内に従います。一般には長袖長ズボンの作業着と安全靴で、化学繊維の服は火の粉で溶けやすいので避けます。
保護具は自分で用意しますか?
講習所によって、貸し出す物と持参する物が違います。申し込みのときに案内を確かめてください。
ふつうのサングラスで代わりになりますか?
なりません。ガス溶接用の遮光保護めがねを使います。