ガス溶接作業主任者と技能講習の違い:講習と免許、どの設備で必要か
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違いの一覧

| 項目 | ガス溶接技能講習 | ガス溶接作業主任者 |
|---|---|---|
| 種類 | 技能講習 | 免許 |
| 役割 | 溶接・溶断・加熱の業務に就く | 作業の方法を決め、作業を指揮する |
| 必要な場面 | 可燃性ガスと酸素を使う業務 | アセチレン溶接装置・ガス集合溶接装置を使う作業 |
| 取り方 | 登録教習機関で講習と修了試験 | 多くの人は免許試験に合格し、実務経験などの条件を満たす |
| 根拠 | 施行令第20条第10号 | 施行令第6条第2号、安衛則第314条 |
条文は労働安全衛生法施行令と労働安全衛生規則で確かめました。
作業主任者が必要になる設備
施行令第6条第2号の対象は、次の2つの設備を使う金属の溶接・溶断・加熱の作業です。定義は施行令第1条にあります。
アセチレン溶接装置
アセチレン発生器、安全器、導管、吹管などからなり、溶解アセチレン以外のアセチレンと酸素を使う設備です。容器入りの溶解アセチレンを使う場合はこれに当たりません。
ガス集合溶接装置
ガス集合装置、安全器、圧力調整器、導管、吹管などからなる設備です。ガス集合装置は次のものを指します。
- 可燃性ガスの容器を10本以上、導管でつないだ装置
- 9本以下でも、内容積の合計が水素・溶解アセチレンの容器で400リットル以上、その他の可燃性ガスの容器で1,000リットル以上の装置
工場の配管にガスを送る設備などが、これに当たることがあります。酸素の容器だけを多数つないだ設備は、この定義の可燃性ガスの本数に入りません。
当たらない例と迷う例
現場でよく見る、酸素と燃料ガスの容器を1本ずつつなぐ作業は、このどちらにも当たりません。本数や内容積の計算で迷うときは、事業場の安全担当者や労働基準監督署に確かめてください。
作業主任者の職務
職務は安衛則の第315条(アセチレン溶接装置)と第316条(ガス集合溶接装置)に定められています。ガス集合溶接装置の主な職務は次のとおりです。
- 作業の方法を決定し、作業を指揮する
- 容器の取り替えの作業に立ち会う
- 作業を始めるときにホースや吹管などの器具を点検する
- 安全器を機能が確かめやすい場所に置き、1日1回以上点検する
- 保護眼鏡と保護手袋の使用状況を監視する
- 免許証を携帯する
作業主任者を選ばなければならないのに選ばなかった事業者は、法第14条の違反で、第119条の罰則の対象になります。
免許の取り方
免許試験は安全衛生技術試験協会が行います。受験資格は不要とされていますが、多くの人は試験の合格に加えて別表第四の経験などの条件で免許を受けます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科目 | ガス溶接等の業務に関する知識/関係法令/アセチレン溶接装置及びガス集合溶接装置に関する知識/アセチレンその他可燃性ガス、カーバイド及び酸素に関する知識 |
| 問題数 | 各5問(各25点) |
| 時間 | 3時間(科目免除の人は1時間30分) |
| 受験手数料 | 8,800円 |
条件の例が、技能講習の修了後に3年以上ガス溶接等の業務に従事した経験です(別表第四)。ほかに、大学などで溶接に関する学科を専攻して卒業した人などの区分もあります。
つまり、技能講習は作業主任者への入口にもなります。まず講習を修了し、現場の経験を積んでから考えればよいでしょう。
技能講習の取り方は費用と取り方にまとめています。
まとめ
- 技能講習は作業する人の講習、作業主任者は指揮する人の免許
- 作業主任者が必要なのはアセチレン溶接装置とガス集合溶接装置の作業
- 技能講習の修了者から作業主任者は選べない
- 容器1組の作業で必要なのは、作業する人の資格
- 多くの人は試験の合格と別表第四の条件で免許を受ける
よくある質問
- 技能講習を修了すれば作業主任者になれますか?
- なれません。労働安全衛生規則第314条で、ガス溶接作業主任者は免許を持つ人の中から選ぶと決まっています。技能講習から選ぶことはできません。
- ボンベ1組で溶断するだけなら作業主任者は要りますか?
- アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置に当たらなければ、作業主任者の選任の対象ではありません。作業する人にはガス溶接技能講習の修了などの資格が必要です。
- ガス集合溶接装置とは何本からですか?
- 可燃性ガスの容器を10本以上つないだ装置です。9本以下でも、容器の内容積の合計が水素・溶解アセチレンで400リットル以上、ほかの可燃性ガスで1,000リットル以上なら当たります。
- 免許があれば技能講習は要りませんか?
- 安衛則の別表第三で、ガス溶接作業主任者免許を受けた人もガス溶接の業務に就ける人に入っています。